モモンガ
先週、叔父の通夜・葬儀で、久しぶりに親戚が一同に会しました。
子供がウジャウジャ。ちびっ子十数人が、ワイワイ、ガヤガヤ。
お正月には近寄れないな。お年玉がスゴイことになりそう。
通夜・葬儀は、遺族側だったので、準備や対応でお手伝いすることも多かったけれど、待ち時間も長い。
ウジャウジャちびっ子も、二日も一緒にいるとなんとなく分かってきて、少し私にも慣れてくれたみたい。
小学校3年のチビ男が動物が好きだというので、ハンナやクーコの動画を見せた。
「ね、かわいいやろ。ワンちゃん、猫ちゃん。これも見て。私が小学生の時。インコも飼ってたんだよ」
ジーっと食い入るように見ている。かわいいね。
ところがしばらくすると、「モモンガを飼いたい、飼いたい。」と親にねだり始めた。
『あ。んー、マズイな…』
飼わないよ、と諭す大人たち。ちょっと遠巻きに見ている私。
「ねぇ〜、お願い!自分で面倒みるから。自分でかう。」
「貯めたお年玉3万円あるからそれで買う。」
「モモンガは3万円ぐらいだった。」
(私にモモンガを売っているペットショップを調べて欲しいと頼んでくる。ダメ、調べないで!と大人側から止められる)
大人3〜4人での説得は続きます。
・毎日の世話はとても大変。金魚の世話だってしてないじゃない。
・ご飯やトイレ、病院代もかかるのよ。お年玉だけでは足りないよ。
・具合が悪くなったら自分で病院に連れて行けるの。
・お年玉は、大人になったら自動車学校の費用にするって約束でしょ。
・金魚がいるでしょ、まずは金魚の水槽を洗いなさい!
・なんでも欲しいものは買ってもらえると思ったら、大間違いよ。
・自分で稼ぐようになってから考えろ。などなど。
なんだか、大人もヒートアップしている。
しかし、このチビ男、なかなかめげない。
「じゃ、ハムスターにする。2000円だった」
「自動車学校には行かない。免許は取らない」
「お手伝いしてお金貯める。この前、1回で200円もらった」
「あのオバちゃん(私の事)も、小学生の時にインコ買ってもらったって!」
『あ…。確かにピーコはペットショップ出身。他の子はちがうんだけど。』
最後には、
「じゃ、高校卒業するまでは、あのオバちゃんに育ててもらう。高校卒業したら働く」
『え。オバちゃんって私?
ウチでモモンガを育てる?
高校卒業ってあと9年。モモンガの寿命は何年なんだろ。』
と一瞬、真剣に考えてしまった。
「人に預けて育ててもらうって、そんな無責任な!」と叱られていましたが、
いやいや、預かり先を考えるとは、まぁそれはそれでアリなのかも。
子供の「僕が全部世話をするから〜」はアテになりませんから。子供に子供は育てられないもんね。
チビ男も自分では、世話は出来ないということはわかったらしい。
ちなみに、モモンガの寿命は10年前後でした。